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へら絞りの加工における特徴とその製品事例とは?

目次

1. はじめに

身の回りには絞り加工で作られた金属製品が多くあります。その絞り加工は、一枚の金属の薄板から円筒、角筒、円錐などの様々な形状かつ継ぎ目のない加工を特徴としております。さて、今回は絞り加工の種類の一つである、へら絞りについてご紹介をさせていただきます。

2. へら絞りとは

へら絞りとは素材となる金属を高速で回転させて、へらと呼ばれる棒を押し当てることで局所的な塑性変形を徐々に繰り返すことで製品形状を形成する加工のことです。このように金属を回転させながら加工することから、スピニング加工とも呼ばれています。その歴史は古く、中世ヨーロッパの版画にも加工の様子が写されるように、金属精錬技術の進歩とともに発展しています。

3. へら絞りのメリット・デメリット

次にへら絞りの特徴をご紹介致します。

  1. 回転塑性加工は局部変形の繰り返しのため、他の加工法よりも加工力が小さく、加工機械の剛性や強度は小さく手動で済む場合がございます。そのために、数ミリの小さな製品から何メートルもするような大きな製品でも加工が可能となっております。
  2. へら絞りは金型の製作が不要なために、簡単な製品であれば1時間程度で加工が終了する等生産性が高く、連続生産や加工ラインの自動化が容易です。
  3. 加工工程の中で、金属の切削が不要なために、バリが規制されません。そのため、材料の歩留まりが高く、製造コストの低減が可能となります。
  4. 工具と被加工物は回転接触しているために、工具摩擦が他の加工方法よりも少なくすることが可能です。そのために、工具自体の寿命も極めて長いです。
  5. 表面仕上がり程度が良く、回転塑性加工により連続した繊維組織が形成されるので、製品の強度が向上し、材質改善も期待できます。

このようにへら絞りは多くの特徴がございますが、職人の技術や機械の機能によって製品の品質の安定性左右される加工方法でもあります。そのために、大量生産には向いていない面もあります。

4. へら絞りで出来る製品とは

今回は光学機器についてご紹介致しました。光学機器は高度な技術が必要な分、使用用途や製品によって加工方法が極めて異なることを知っておきましょう。

5. まとめ

今回は光学機器についてご紹介致しました。光学機器は高度な技術が必要な分、使用用途や製品によって加工方法が極めて異なることを知っておきましょう。

複雑な形状の深絞り加工

加工の難しい材質の深絞り

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