送風機の部品の一つである羽根車の製作方法とは

1. はじめに

産業機器は、一般的に産機と呼ばれるあらゆる工場や作業現場で活躍している機械を指します。その産業機械の種類には工場の安全管理のために必要な監視カメラ等のセキュリティ機器や環境への負荷を低減させる環境改善機器や日常生活で排出されるごみを回収・処理する廃棄物処理設備など、その種類は豊富にございます。今回は、その産業機械を支えている部品についてご紹介をさせていただきます。

2. 送風機とはなに

先述のように、産業機械は多くの種類が存在するために今回では送風機についてご紹介をさせていただきます。送風機とは、工場作業で生じる煙・ホコリ・粉塵による汚染された空気の入れ替えと工場内の熱気による作業者の健康管理を目的空気や他の気体に圧力を与えて送り出す装置です。風量・風圧・用途により種類が分かれます。

3. 送風機の部品の一つである羽根車とは

ここでは、その送風機の部品の一つ羽根車について説明します。羽根車には、大きく4種類があり、それぞれ特徴があるのをご存知でしょうか。

① プレートファン

構造上、羽根車が直角についているため粉じんや粉たいの吸引に適している羽根車です。

② シロッコファン

ブレードの数が多いため、風量が多く必要なときに最適な羽根車です。

③ ターボファン

縦に長いブレードで圧力が高い風を出す羽根車です。

④ エアホイルファン

風の抵抗が減らす構造なため、効率が良く、さらに風量・静圧とも広範囲に使用できる羽根車です。

4. プレス加工を施した送風機の部品である羽根車のご紹介

羽根車の製作にはまず主板・リングにはプレス加工によるシャーリング・打ち抜き・絞りの工程を実施する一方で、ブレード部分に関しては、コイル材を順送型にて打ち抜き、曲げ加工の工程を実施します。プレス加工を行うことによって、形状が均一であるために、効率が良く、高性能で省エネ効果をもたらすことが期待できます。

5. まとめ

今回は産業機器について送風機の羽根車をご紹介致しました。産業機器は幅広い分野の機器であり、そこに使われる部品も様々です。使用用途によって、耐候性や耐熱性等の機能を付加させた加工が重要となってきます。