工作機械で使用されるトランスケースの特徴と事例を紹介
1. 工作機械で使用されるトランスケースとは?
1-1 工作機械に使用される部品の特性
世界をリードする日本のFA工作機械は自動車を始めとする全ての製造業の基幹をなすものです。高精度・高速化がますます進み、現在ではスマートファクトリー化を進める上では欠かせません。そこに使用される部品は言うまでもなく、高い品質精度が求められます。
また昨今ではよりコンパクトで軽量である事も合せて求められるようになり、アルミニウム材を使用するなど様々な工夫がなされる様になりました。
1-2 レーザー発振器で採用された当社の深絞り製品
昨今のレーザー発振器(炭酸ガスレーザー発振器)は板金加工(切断、溶接)に加えて、樹脂やセラミック材料の溶射や改質、表面処理、アブレーション、マーキング等、幅広い用途で使用される様になりました。良質な加工性能(高信頼性、省エネ)を出すためには、そこで使用される部品も同等以上の高品質が求められます。その中でも重要なパーツは電力を取り出し、電力源から保護(絶縁)をするトランスと呼ばれるものです。当社ではそのトランスを守るため2重になったカバー(トランスケース)を内筒・外筒の両方共、対向液圧プレスによる一体成形加工で製造しています。材質はアルミニウムで軽量化を図り、絞り率が当社最高値、直径が205mm、高さが254mmの超深絞り品です。これによってトランスケースに求められる一体成形による気密性、耐高温、高品質を見事にクリアする事が出来ました。
レーザー発振器トランスケース 外
レーザー発振器トランスケース 内
リアクトルBOX 外
リアクトルBOX 内
2. 当社の製品事例の紹介
トランスケース
材質:A-1050
板厚:1.5mm
【特徴】
工作機器のレーザー発振器に使用されている電力源から保護(絶縁)するトランスのカバーです。高さが260㎜ある絞り部品で、天井部に更に絞り形状を持っている非常に割れやすい形状の部品を深絞りでもって成型を実現しました。
複雑な形状の深絞り加工
加工の難しい材質の深絞り
岐阜県中津川市の加藤製作所におまかせ下さい!
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担当/営業部 西尾・古田