技術コラム
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エンジントラブルを起こさないオイルパンの製作方法とは

1. はじめに
プレス加工は板金加工の中でも最も一般的な金属加工方法です。そのプレス加工の代表的な製品の一つであるオイルパンは、自動車のエンジンを構成する金属部品の潤滑作用を担うエンジンオイルを溜めて置くパーツとして重要な部品です。今回は、そのオイルパンの製作についてご紹介致します。

2. オイルパンについて
オイルパンは別名クーラントタンクとも呼ばれ先述のように、エンジンオイルを溜めて置くパーツとして重要な部品です。オイルパンに求められる役割は、液漏れを起こさないこととエンジンの冷却です。前者ではエンジン内部の部品の経年劣化により密閉性がなくなり、そこからオイルが漏れるようになります。次第にエンジン内部のオイルが減少することで、部品同士の摩擦を引き起こし故障につながります。一方後者では、エンジンが以上加熱し、オーバーヒートを起こす場合があるために、走行風でエンジンオイルを冷却するという役割もございます。
このような役割を実現するために、オイルパンの材質には、鉄やステンレスが使用されますが、鉄は材質上、比較的安価で加工しやすい反面、錆やすいという性質があります。そのために、メッキ処理をする防錆工程がございます。一方で、ステンレス系の材質は、鉄の逆で錆に強い反面、高価格でございます。そのため、仕様を考慮して材質を選定することが非常に重要となります。
3. オイルパンの製作方法について
オイルパンの代表的な製作方法は、プレス加工にて製作する方法と製缶板金加工にて製作する主に2つの方法があります。プレス加工においてオイルパンは絞り加工にて製作されます。絞り加工の特徴として、切削も溶接も行わないので、素材に加わるダメージが非常に少なく、丈夫な仕上がりも期待でき、さらに製品の品質を損なう傷やひずみ、シワがない加工が可能です。また、このような品質を担保するために事前の高い技術と念入りな金型の作成が必要ですが、弊社では絞り加工機専用のプレス機を保有し、絞りを極めておりますので、このようなご心配は必要ありません。

一方、製缶板金加工でのオイルパン製作の場合は、プレス加工に必要となる金型が不要のため低コストにて小ロットにも対応が出来るという利点もあります。その他、製缶板金加工の長所としては、薄板から厚板まで対応可能であるという点もございます。
4. まとめ
今回はオイルパンの製作方法についてご紹介致しました。材質かつ加工方法によって、オイルパン自体の品質が異なってきますので、使用用途にあった並びにオイルパンの宇役割をきちんと知った上で選定をしていただければ思います。弊社では絞り加工における十分な知見と経験がございます。絞り加工におけるご相談・ご依頼に関しましては、お気軽にご連絡ください。
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