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OA機器の部品加工の特徴について徹底解説

1. OA機械とは

OAとはオフィスオートメーションの略でOA機器に分類される品目としてはパソコンやコピー機、シュレッダー等の機器を指します。こういった機械はオフィス業務の作業過程を分析し環境を整備し、機器と情報技術を組み合わせ、システム化することによって効率を図り、生産性の向上を実現することを目的としています。現在では、オフィス業務の中で、すでに欠かすことの出来ない存在となっているOA機器を製作する上で必要となる部品について、ご紹介させて頂きます。

2. OA機器で使用される部品の特徴とは?

パソコンやテレビの記憶装置として使われるハードディスクドライブは高度なプレス加工技術が結集している製品です。ハードディスクドライブは磁性体を成膜した円板部分を高速回転させ、磁気ヘッドで情報の読み書きを行う機構を有する記録装置です。その磁気ディスクは表面に薄膜磁気層を塗布したアルミニウム合金基板で作られています。

記録密度の向上に伴い、100㎚以下の表面欠陥の抑制が求められています。より平滑なアルミニウム合金を加工するための製作についてご説明いたします。

2-1 原料処理について

材料となるアルミニウム合金中に、不要な金属間化合物や非金属介在物が混じっていると、微小な亀裂、凸状欠陥、へこみ状欠陥が生じ、磁気ヘッドの衝突や、読み書きエラーの原因になる。これが原因となり記録の障害につながるために高純度地金を使うことでアルミニウム合金の晶出物を抑制します。さらに、めっき欠陥の原因となるケイ化マグネシウム系金属間化合物の抑制のために均質化処理と熱間圧延の工程が必要となります。

2-2 冷間圧延の工程

冷間圧延工程では、板厚制御が重要となります。研削の工程にて削り量不足によるきずが残存する場合がございます。そこで、冷間圧延することで製品の板厚が均一に薄くするだけでなく、内部組織を細かく均質にします。

2-3 打ち抜き加工の工程

ハードディスクドライブには、3.5インチHDDと2.5インチHDDの2種類の円板形状に加工されます。磁気ディスク用アルミニウム基板はモーターを固定するため内周部にも穴が開いています。レーザー加工をした場合では、低精度の同心度となる場合がございますので、品質向上のために打ち抜き加工で成形します。

2-4 アルミニウム基板が完成するまで

打ち抜き加工を施したブランクは焼きなましを行い、アルミニウム基板を軟らかくし、組織を均一化にした後に研削工程、研磨工程と行い100㎚以下の表面欠陥がないアルミニウム基板が完成します。

3. まとめ

磁気ディスク用アルミニウム基板の表面欠陥のように、OA機器に関わる部品の加工は非常に精密な技術が必要です。今回はハードディスクドライブの磁気ディスク用アルミニウム製作に関わる加工方法をご紹介させていただきました。OA機器の他の部材における部品や他の産業機械に関わる部品の加工実績もございます。

加藤製作所は、長年の経験と技術力を活かし、お客様のあらゆるニーズに応える絞り加工を提供します。「プレス加工では無理」と思われていた複雑な形状や難易度の高い加工も、当社の技術力と経験によって実現可能です。絞り加工のことなら、ぜひ加藤製作所にご相談ください。

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