ハステロイ（耐食・耐熱合金）のプレス加工

各種耐熱合金について

昨今、耐熱性・耐蝕性・耐酸化性や高温特性に優れた、超合金が沢山開発されるようになりました。加藤製作所では、難削性が高く加工が困難と言われるこれらの合金を活用したプレス加工を特意技術のひとつと位置づけ、製品開発にお客様と共に取り組んでまいりました。

ハステロイ（耐食・耐熱合金）の特性

ハステロイとは、おもにニッケル基にモリブデンやクロムを多く加えることで、耐食性や耐熱性を高めた合金の商標です。化学プラントの装置部品・石油化学・酸洗設備や航空機のジェットエンジンなど、様々な分野で使用されています。当社で経験のあるハステロイC-276とハステロイXの特性は以下の通りです。

製品名	特性	用途例	主な成分
ハステロイ C-276	孔食・応力腐食割れだけでなく酸化性及び還元性の両方に優れた耐食性を示し、1036℃の酸化雰囲気にも優れています。	化学、石油化学工業の製造設備、航空宇宙機器部品、熱処理炉用部品	Ni-16Cr-16Mo-5Fe-4W
ハステロイ X	1200℃に達する高温中でも優れた強度と耐酸化性を持っています。また優れた加工性と溶接性もあります。	ジェットエンジンのテールパイプ、アフターバーナー、他航空機部品	Ni-22Cr-18Fe-9Mo-1,5Co-0.6W

比重・熱伝導率・電気抵抗・常温かたさ

製品名	相当合金	比重	融点℃	熱伝導率 W/(m・K)	電気抵抗 μΩ‐cm	常温のかたさ
ハステロイ C-276	–	8.89	–	10.2(38℃）	130	HRB90
ハステロイ X	–	8.23	1260～1355	–	118	HRB87-92

（※ロックウエルBかたさ）

当社のハステロイ（耐食・耐熱合金）の製品事例について

各種耐熱合金での深絞り加工トライ品です。ハステロイとは、主にニッケル基にモリブデンやクロムを多く加えることで耐食性・耐熱性を高めた合金の商標です。当社の深絞り加工は材質を選びません。（化学プラント、航空機のジェットエンジンなどで使用）

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耐熱・耐食合金の絞り加工なら、加藤製作所にお任せください。

加藤製作所は、航空機や医療機器に多用されるチタンをはじめ、ニッケル基の超合金インコネルやハステロイといった、耐熱・耐食性が求められる難加工材の絞り加工を得意としております。

これらの素材は、「軽くて強い」「耐食性が高い」といった優れた特性を持つ一方で、加工硬化やスプリングバック、割れや金型焼き付きといった課題を抱えています。

加藤製作所では、独自の対向液圧成形法を活用することで、これらの問題を克服し、球頭状や円柱形の深絞り加工、さらには複雑形状や高精度が求められる製品においても、高品質な加工を実現しています。

ジェットエンジンや化学プラントの部品など、高性能が求められる製品において、当社の技術は高い評価をいただいております。独自のノウハウによる一貫生産体制と、高い品質保証体制で、お客様のニーズに確実にお応えいたします。

耐熱・耐食合金の絞り加工に関するご相談は、ぜひ加藤製作所までお寄せください。